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       【神葬祭(神道形式での葬儀)について】

  • 「日の本に生れ出でにし益人(ますひと)は 神より出でて 神に入るなり」
    これは、私達の日本人の死生観を表した言葉です。この世に生まれた人は、祖先の神々から命を授かり、そして一生を終えるとまた神様の元に還っていくと考えられています。
    我が国は、古く仏教が伝来する以前からも祖先を崇拝し、ご先祖様へのお参りを欠かさずに続けてきています。氏族の始祖を氏神(うじがみ)として崇敬し、祖先を自分たちの守り神として称え、その大いなる守護を受けて家族親族、地域や郷土の平穏無事と発展繁栄の祈りを捧げています。
    mitamayaこのように人は死後、家族や親族を見守る御霊(みたま)となって祖先神の仲間入りをすると考えられています。日本人の生命は、祖先から自分へ、自分から子孫へと永遠に連続を形成するのです。 いいかえれば、これは霊魂の不滅、霊魂の引き継ぎともいえるでしょう。 そして、私ども日本人の御霊は、仏教でいうような十万億土にいくのではなく、わが家、わが郷土、わが国に留まって、祖神と共に子孫からのおまつりを受け、共に繁栄へと導いて頂いているのです。

  • sousai当社では、神道の家の御葬儀「神葬祭」も随時ご奉仕致します。
    葬儀社さんからのご依頼でも喪家さんからのご依頼でも問いません。故人の来歴・業績・お人柄等もお聞かせ下さい。
    また、生前からのご相談や年祭・祖霊祭等も承ります。詳しくは社務所までお尋ね下さい。         社務所(0745)78-7535 

《 参 考 》 神葬祭の流れ

※神葬祭は、地域の風習やご奉仕する神職によって、その流れにも差異があります。
・一般的には、ご家族が亡くなったことを氏神様に報告する「帰幽奉告」、故人を自宅に安置しての「枕直しの儀」「納棺の儀」等を行います。また、ご自宅の神棚には半紙や白布をかけて忌中の間はおまいりを遠慮します。
・神葬祭自体は神社内では行いません。ご自宅や会館等をお手配頂き祭場を整えて頂きます。
・お供え物については、特に故人の好物があればお供え致します。
●通夜・遷霊祭について
reiji通夜祭とは、仏式の通夜にあたるもので、故人を囲んで思い出話しやその業績や遺徳を称え偲ぶ意味合いがあります。通夜から翌日の葬場祭までは灯明は消さずにおくのが通例で現代でも出来る限りはそれに習うことをお勧めします。
遷霊祭は、故人の御霊を「霊璽(れいじ)」に遷し留める儀式です。葬場祭、火葬祭以降はこの霊璽をお祀り・お参りの対象として大切に扱い、五十日祭以後は祖霊舎と合わせお祀して家の守りとして鎮まって頂きます。
霊璽には仏教でいうところの戒名・法名等はつけず、生前のお名前を尊称した諡号(おくりな)を記載します。
●葬場祭(告別式)、それ以降の祭典
葬場祭(告別式)は、故人に最後のお別れを告げる重儀です。ご家族ご親族参列者それぞれに玉串を捧げて拝礼をして頂きます。その際、玉串は右回り(時計回り)にてまわして、榊の根本(切り口)を御霊前に向けてお供えします。その後、二礼二拍手一礼(二拍手は出来るだけ音を立てない「忍び手(しのびて)」にて)でお参りします。
葬場祭終了後は、出棺祭、火葬祭、収骨後には埋葬祭(納骨祭)、帰家祭と続きますが、場合によって順序は前後することもあります。また、繰り上げての十日祭を当日に行う場合もあります。

葬儀後は、ご自宅にて仮に安置した御霊舎の前にて10日毎のおまつりを行い、五十日祭を一区切りとして以後は忌明祓いを行い祖霊舎に合祀し、お彼岸やお盆、年毎の年祭等のお祭りを重ねて、永く家をお護り頂きます。
その他、ご不明な点があれば気軽に社務所までお問い合わせ下さい。 社務所 0745-78-7535
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